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ジャストシステムが香ばしく燻っております



 

 ベネッセの顧客情報漏洩問題で最大2070万件(もしかすると親の情報も含めると4000万件?)が漏れた可能性がある件で、ベネッセの対応には何か隠しているのではないかという疑念がわいてきてどうしようもないのですが、それはさておき、ベネッセに勝るとも劣らないくらいに香ばしく燻っているのがジャストシステムでございます。

 ジャストシステムでは、「本日の一部報道において、当社もしくは当社と推測される表現を使用して、株式会社ベネッセコーポレーション流出した個人情報を、当社が悪意を持って利用したかのような報道がなされました。しかしながら、当社がベネッセコーポレーションから流出した情報と認識したうえでこれを利用したという事実は一切ございません」とコメント。

ジャストシステム、「流出した情報と認識した上で利用した事実はない」 -INTERNET Watch

 ボク知らないよーん、お金払って買ったデータ使っただけだし悪くないじゃん、とコメントしていましたが、ネット上でベネッセよりも怪しげな名簿業者から買ったデータでDMを送りつけていたスマイルゼミのジャストシステムに批判が集まり、それに反応した訳では無いでしょうが株式市場でジャストシステムの株価がストップ安というお祭り状態。いやあ、怪しげな香りにはネット民も投資筋も敏感に反応するようです。

⇒ 問題はベネッセよりもジャストシステムにあり、と思われる件 

 ジャストシステムは11日、文献社を通じ購入した顧客情報について「データの入手先に関する確認に不備があり、企業としての道義的責任から全データを削除する」と発表した。同社によると、5月に文献社から約257万3000件のデータを購入した。この際、担当者がデータの入手経路について文献社から十分な回答を得ないまま契約していたことが社内調査で判明したという。

<ジャストシステム>文献社からの顧客データ削除 (毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 と言うことで昨日になって(つまりストップ安のダメージを受けて)ようやく問題の顧客データを削除すると発表したわけですが、これによるイメージダウンは大きいですねえ。「もうダメなんじゃね」というネットの声も多々聞こえてきておりますが、私的にはATOKさえどこかの会社が買い取って開発サポートを引き継いでくれればジャストシステム自体はどうなってもいいかと。詰まるところジャストシステム自体については全く興味がございません。

 ジャストシステムについては、浮川さん時代はまっとうな会社だったと思うのですが、どうもキーエンスの資本が入ってからはおかしな会社になったものだと首をかしげておりました。今回もスマイルゼミの迷惑メールまがいの迷惑ダイレクトメールが多くの人々の不審を買っているようです。

 ベネッセはDM送付のための個人情報収集に関して、このようにそれなりの努力をしていたようです。こういったイベントを全国で開催し地道に集めた2070万件だったと言うことでしょう。

 ベネッセは11日、全国の博物館や動物園で週末などに主催しているスタンプラリーやクイズラリーを中止すると明らかにした。顧客情報の収集に使っていたが、安全確保のため一時取りやめる。

ジャストシステム、名簿の全データ削除 ベネッセ顧客 :日本経済新聞

 ここではっきりと無料のイベントで営業用の個人情報を収集していたことを認めています。(情報が漏れてしまった方々にはお悔やみ申し上げますがタダより高い物は無いですねw)

 一方、ジャストシステムは今回の顧客データ削除に辺り以下のようなコメント。

 また、「お客様や取引先の皆様にはご心配をお掛けしておりますが、当社は事業活動の中でご登録をいただいたお客様にダイレクトメールをお送りする場合や、外部の事業者に依頼して発送する場合等、いずれの場合においても、適切な手順や方法をとっております」と説明している。

ジャストシステム、「流出した情報と認識した上で利用した事実はない」 -INTERNET Watch

 今回問題になっているDM送付は上の「事業活動の中でご登録いただいた」情報ではないわけで、「外部の事業者に依頼」した訳でもなさそうです。送る場合には適切な手順と方法をとっていると言うが購入した名簿の顧客にどういった方法をとるというのか。全く説明になっていないのですが。そもそも子供の個人情報自体、名簿市場にはほとんど出回っていないことは、個人情報保護法の施行によることくらい誰にでも分かる訳で、そんな中でこれほど大量の子供の個人情報データがあること自体、それは違法、まともな物では無いと判断するのが倫理的な企業でしょう。

 渋々ベネッセから流失した個人情報データの削除に応じたジャストシステムを巡りこれからどう展開していくのか。浮川さんは既に居ないのでなんの杞憂もありませんね。どのように燃え上がっていくか楽しみでございます。




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