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天声人語によるプロパガンダ(李香蘭さん編)



 

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 天声人語と言えば、最近では受験にでるから読めとか「天声人語」を書き写すと賢くなるから写経のようなに書き写せというノートが販売されていたりして、如何にも素晴らしい文章のように言われていますが、実際には銘文ではなく迷文、左に傾いた思想誘導を目的にした悪質な文章だと思いますね。

 先日、李香蘭さんが亡くなった翌日の天声人語には悲しくなりました。
 廃刊寸前の朝日新聞天声人語のバックナンバーを金を払わんと読ませないようにしているので、Internet Archiveにいって後半を持ってきました。貼り付けておきます。

▼94歳で亡くなった李香蘭こと山口淑子(よしこ)さんは、戦時中に国策の宣伝に使われた悔いを、生涯引きずった人だった。旧満州で生まれ、北京語を自在に操ることができた。銀幕では日本人青年に恋心を寄せる娘、といった中国人を演じたりした▼戦争が終わると日本に協力した裏切り者として罪に問われた。しかし日本人と判明して命拾いをする。波乱の人生だが、あの時代、無名の多くの人々が大波に翻弄(ほんろう)され、ある者は呑(の)まれた。自分だけ特別ではないことを、よく分かっていた人だろう▼「平和は『当たり前』なんかじゃない」。90歳での言葉は万感こもる「遺言」のように響く。雲に腰かけて、「二つの国」を見守るころか。

(天声人語)伝説の「李香蘭」逝く:朝日新聞デジタル

 天声人語子は94歳で大往生した李香蘭さんを追悼する文章で故人の言葉を引用し、李香蘭さんも「朝日の主張に沿った反戦平和」を語っていてそれが「遺言」のようだと朝日お得意の思想誘導に利用しているように思われます。

《平和は『当たり前』なんかじゃない」。90歳での言葉は万感こもる「遺言」のように響く。》

 そう、平和は「当たり前」じゃあないです。

 戦争を放棄しただけでは、国際法を守ることの出来ない無法者国家から日本を守ることなど出来るわけがありません。彼らは精緻かつ巧妙に政治、経済、文化をプロパガンダを利用して侵略してきます。それも我々の気づかぬうちに。そして最後のひと仕上げに軍事力を使うのです。その時に戦争だと気づく訳ですが、実際には戦争はおまけ、その前に勝敗は決していて戦争は最後の儀式みたいなものです。
 平和は「当たり前」にしていては得られません。戦争以前の戦いを綿密かつ周到な外交努力を以て維持していかなくてはなりません。じゃあ戦争以前のプロパガンダ戦を戦うだけでいいのかというと、そうではなくそれを行うための国の基盤として、自衛権に基づいた法体系を構築し、抑止力となる防衛力を整え、不測の事態にいつでも対応できるようにしておかなくてはならないのです。

 平和は「当たり前」じゃあないんです。
 李香蘭さんの言葉からわたしはそう思うのです。

 果たして李香蘭さんの思いはどこにあったのか。もうわからないんでしょうか。


朝日新聞 天声人語ノート 360014

朝日新聞 天声人語ノート 360014


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