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Philips 6922真空管搭載 小型ヘッドホンアンプを購入してみた



 

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 4時起床。昨夜の酒は缶ビール2本、日本酒1.5合。
 真空管アンプが趣味の友人に刺激を受けて、真空管ヘッドホンアンプを購入してみた。

Philips 6922真空管搭載 小型ヘッドホンアンプ DN-84335

 知る人ぞ知る上海問屋のオリジナル商品。手ごろな価格(9,000円くらい)でめっぽう評判が良いので選んでみた。
 どうやらこのDN-84335(下左)はイタリアOpenItem社のCarot One「FABRIZIOLO」(下右)のOEM元ではないかとのもっぱらの噂。

       

 形状は全く同じ、色は違うが使用している真空管も同じ、オペアンプ部分は分からないがここまで似ているとOEM元が一部仕様を変えて売り出したものという感じがする。(製品仕様を比較してみる。左はDN-84335、右は「FABRIZIOLO」)

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 仕様では項目が違うので比較するのは難しいけど、音はおそらく同じ傾向なんでしょうね。微妙な違いはあるのでしょうが、信仰的なオーディオマニアではないので「FABRIZIOLO」の1/3以下の値段で購入できるのはありがたい限りです。というか恐らく真空管ヘッドフォンアンプとしては最安ではないでしょうか。
⇒ 上海問屋、Philips 6922真空管を搭載した小型ヘッドフォンアンプ | マイナビニュース
⇒ 【第12回】絶対領域的・真空管アンプのススメ − 伊Carot One「FABRIZIOLO」を聴く (1/2) - Phile-web
 ということで早速、楽天でポチると翌日には届きました。

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 外箱とぴったり同じサイズの段ボール箱に入って到着しました。いい感じです。

 ちなみに真空管の6922と言うのは、本来6DJ8と呼ばれるミニチュア9ピンの中増幅率双三極管(欧州ではECC88)の軍用バージョン(欧州ではE88CC)。一本の中に三極管がふたつ入っているので左右のチャンネルを増幅できます。この6922はオーディオ用に作られてものではないもののオーディオマニアに人気があるそうです。

 下左の写真は本体と付属品一式です。ちなみに説明書は入っていませんでした。まあ見れば分かりますから問題ありません。正面パネルの左からライン出力(ステレオミニ)、スイッチ兼ボリュームノブ、ヘッドフォン出力(ステレオミニ)と並んでいます。背面にはDC入力、ライン入力(ステレオミニ、RCA、各1)があります。

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 上右の写真は電源を入れてみたところ。早速試聴してみることにした。
 試聴に利用したのは、オーディオテクニカのATH-AD5です。オープンエアー型ヘッドフォンの入門クラスのですね。もう10年以上使っているのでイヤーパッドがボロボロです。

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 正直、真空管ヘッドホンアンプにはあまり期待していなかった。音は音源と再生デバイスで全てが決まると思っていたからだ。しかし電源を入れて聴いてみてびっくり。音が明らかに変わっている。直接PCにつないだときは音が荒いというか耳が痛くなるような響きが有り長く聞き続けることが出来なかったのだが、このヘッドフォンアップを通して出てくる音は柔らかくて美味しい響きを持っている。
 真空管アンプでよく言われることに音の「艶」がある。真空管の持つメカニカルな構造のためか「残響音」がはっきりと感じられる、これが音に「美しい響き」と「艶」を与えているのだろうか。ただ、真空管の音でよく言われる音の「張り」については、残念ながらヘッドフォンではそれを感じとることは出来なかった。「張り」はたぶんスピーカーで鳴らしてみないと分からないのではないのだろう。もっとも、このヘッドフォンでは分からないのだけなのかもしれないし、私の耳が悪いだけかもしれないが。
 想像以上の真空管アンプの音に一発で惚れてしまった。狭い家なのでスピーカーでがんがん鳴らす場所も無い。大音量で音楽に浸りたいときはこの真空管アンプとヘッドフォンの組み合わせになりそうだ。こうなってくるとボロボロのヘッドフォンをグレードアップしたくなってくる。あぶないあぶない。

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 夜、グラス片手にお酒を飲みながらヘッドフォンで音楽を聴いている。怪しい輝き。真空管のチロチロとした暖かい灯りではなくLEDの青い輝きだけど、青く光るメカニカルな真空管が近未来的な雰囲気を醸し出して、ますます良い音に酔ってしまいそうです。


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