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OS X YosemiteからNASへファイルコピーで失敗(項目””が使用中なため、操作は完了できません)した場合の対応方法



 

 Yosemiteにバージョンアップ後、NASへファイルコピーで障害に遭遇しました。冷静に考えると前にもこの問題が起きたような気がするのですが、改めて調べ直しです。

 このメッセージが表示されてコピーが完了できません。そんなファイル使ってないのに使用中、、、おかしいな。

項目”<ファイル名>”が使用中なため、操作は完了できません。

 それも何度かトライすると違うファイル名が使用中に変わるという現象。どうやらNASへの接続が不安定になっているようです。

 原因はこれでした。

Mountain Lionまで、クライアント側のOS XはAFP→SMBの順に接続をトライしていたが、MavericksからはSMB2→AFPの順に変更された。Mavericks同士のファイル共有はSMB2が優先されるため支障ないが、サーバ側がLinuxなどOS X以外のとき、ややこしい事態が発生する。

一部のNASは、AFPサーバとしての機能をNetatalk(AFP互換のオープンソースソフトウェア)で、Windowsファイルサーバとしての機能をSamba(SMB/CIFS互換のオープンソースソフトウェア、かつてはOS XにもSambaが採用されていた)で代用している。これまではAFP→SMBの順にネゴシエートしていたため問題はなかったが、SMB2を優先するMavericksではそうならない可能性がある。

新・OS X ハッキング! (110) MavericksにしたらNASがおかしい、そんなときの対策 | マイナビニュース

 Mavericksの時にNAS(ファイルサーバ)への接続プロトコルの実装仕様が変更されたことによる問題で、それがYosemiteでも継承されているだけのことでした。すっかり忘れていました。(^_^;

QNAP TurboNAS TS-221

QNAP TurboNAS TS-221

 マイナビさんの情報によるとMavericksになってAFPよりSMB2が優先されるようになったそうです。SMB2はAppleが独自に仕様を拡張しているようです。つまり標準に準拠していないのでMac同士なら全く問題ないのですが、汎用のNASなどと接続する際には問題が発生すると言うことです。ならばSMB1で接続するようにすればいいのかというと、どうやらそうでもなさそうなのがMacMacたるゆえんでしょうか。

かつての主要な通信プロトコルAppleTalk」はSnow Leopardのとき姿を消し、(略)
AppleTalkが消え去った後もメインのファイル共有サービスとして君臨してきたAFP(Apple Filling Protocol)も、ついにその座をSMBに明け渡した。

新・OS X ハッキング! (110) MavericksにしたらNASがおかしい、そんなときの対策 | マイナビニュース

 現在はSMBにファイル共有サービスをSMBに明け渡し、ついにレガシーとされてしまったAFPですが、接続時の優先順位が変わっただけで、OS X Yosemiteでもまだ実装されているんですね。

 現時点(OS X Yosemite)ではNASへの接続にはAFPを使うのが正解のようです。ちょっと速度が遅いようですが安定しているようですしね。

 AppleScriptなどで接続を自動化するのも良いですが、ここはとりあえず一番簡単な接続方法をメモしておきます。

 ファインダーメニューの「移動」から「サーバへ接続」(cmd + K)を選択して、「afp://[ip_address]/[mount_point]」と入力して接続します。

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 [mount_point]の部分は特に入れる必要はありません。入れなれば、NAS側のフォルダが一覧で表示されますので接続したいフォルダを選ぶだけです。

 それにしてもAFPはいつまで実装されるんでしょうね。Appleのことですからそのうちにばっさりと切り捨ててくるんだと思いますが、現状SMB2が当てにならない以上、もうしばらくはAFPを実装し続けて欲しいものです。

 それではみなさん良いファイル共有生活を〜w


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